働くことを学ぶ - 修業学習と職業陶冶

menu

スイスの陶冶制度 - 多様な陶冶課程とその資格 -

オリジナルURL: https://www.orientation.ch/dyn/show/2800

更新日: 2019/07/30

翻訳者:矢野凪沙、他(京大院生, DELFB2)
校閲者:池田  恵、西之園晴夫

画面の説明

このページの内容はYoutubeで動画配信もしています。      
スイスの陶冶制度 (1)https://youtu.be/uRMNwW38_K0
スイスの陶冶制度 (2)https://youtu.be/ZTC3rqbIk_8      

画面の図ではカーソルを動かすことでスイスの陶冶の主な道を見つけることができます。カーソルを画面の図上で動かすと、該当する陶冶の項目が黄色に反転します。その項目をクリックすると解説ウィンドウが現れ、さらに詳しい情報が表示されます。図の中の矢印は特定の陶冶に至る様々な方法があることを示しています。それぞれのウィンドウは関連する他の項目にリンクしています。(訳者注:原文ではカーソルを移動させると黄色に反転しますが、訳文では現在のところそのきのうを持っていません。今後の課題です>

義務教育(義務教育学校)
説明:義務教育は初等教育と第二段階-Ⅰによって構成されます。いくつかの州では中等教育Ⅰを修了していない大人が中等教育Ⅰの修了証明書を取得しながら語学や数学など学習計画によって規定された科目を復習したり、再履修することが可能です。
期間:ほとんどの州ではフルタイムで11年間。成人向けのものは通常パートタイムで1年間。
進路:一般教養学校もしくは高等中等成熟証書学校での初期職業研修や一般研修。 学校知識の補習や更新は大人たちの職業研修や就職に有利に作用します。
継続研修:熟達あるいは講座(継続陶冶、熟達/コース)
説明:私立学校、公立学校、企業、協会などの様々な機関が 熟達や継続研修の講座を提供しています。義務教育、第2段階-Ⅱ あるいは第3段階の資格を取得した後に 技能の熟達を目的として受講する講座です。
第3段階の資格取得後に受けることのできる研修:後期免状ES 、上級学修証書CAS、上級学習高等免状DAS、上級学習修士MASの教育課程です。
目的:より一層見識を深めるために、希望した職業分野における専門的な知識及び一般教養を身につけます。

→ 継続研修についてもっと詳しく知りたい。(※リンク先のページについては、まだ訳していません)
→ 継続研修(熟達/講座)について調べたい。(※リンク先のページについては、まだ訳していません)
後期免状ES
説明:後期免状ESの教育過程は高等教育学校ESによって提供される。この課程では実践を重視し、専門性を習得すること、仕事に関連する知識を深めること、管理運営能力を伸ばすことを目指す。
期間:一般的に、就業しながら1年から2年
受け入れ条件:一般的には第3段階に該当する免状の後期免状ES、あるいは他が必要である。 その他の条件でも受け入れ可能である。
進路:労働市場

→ 後期免状ES課程について調べたい(※リンク先のページについては、まだ訳していません)
上級学修証書CAS
説明:高等教育機構が提供する上級学修証書CASの取得を目的とした学位取得後の研修です。欧州単位互換制度ECTSにおいての最低10単位に相当します。この研修はある特定領域あるいはテーマについて、専門的な知識を習得し、発展させることを目的としています。

期間:一般的に、就業しながら、数ヶ月から2年
受け入れ条件:一般的には、高等教育機関における学士号、修士号の免状と就業経験が必要です。その他の条件でも受け入れ可能です。
進路:就職。時として、上級学修証書CASは上級学習高等免状DASや上級学習修士MASに至る、長期の研修として統合されることがあります。

→ 学位取得後の研修についてもっと詳しく知りたい:MAS、DAS、CAS
→ 上級学修証書CASについて調べたい
一般教養学校(一般文化学校)
説明:一般教養学校は第二段階-Ⅱに位置します。 はじめは一般教養証書のための研修が、その後は特別成熟証書のための研修が提供されます。 決められた職業分野における基本的な知識を獲得できる もっと特徴的な科目と同じように一般教養の授業が準備されています。この過程では大学以外の第三段階の研修への進学を目指します。

→ 一般教養学校についてもっと詳しく知りたい
一般教養証書(一般文化証明書)
説明:一般教養証書に至る研修は一般教養学校で行われます。より特徴的な科目と同じように一般教養の授業が準備され、決められた職業分野における基本的な知識を習得できます。特に成人を対象とした研修を提供している教育機構もあります。
期間:フルタイムで3年。成人の場合、期間は一定ではありません。
入学条件:州ごとに定められた優秀な学業成績で義務教育を修了していること。他にも入学条件が課されることがあります
進路:この証書は専門教育機構ESの学習課程に直接進学する事ができます。特別成熟証書もしくは連邦能力証明書CFCによって補完されることで、同じ職業分野の高等専門学校HESや 教育高等専門学校HEPの学士号などに進学することができます。

→ 一般教養証書についてもっと詳しく知りたい
→ 一般教養証書について調べたい
高等中等成熟証書(普通成熟証書)
説明:高等中等成熟証書はコレージュ、リセ、ギムナジウムなど州によって呼びかたは違いますが、州の試験の準備をする高等中等成熟証書学校に通うことで取得できます。成熟証書の学習のように12科目で構成されます。この研修の内容は一般教養の語学、数学、自然科学、人文科学、芸術などにおいての知識の追究と、大学高等教育機構HEUまたは教育学高等教育機構HEPでの学業継続において必須の学習方法の会得を目指すものです。特に成人を対象とした研修を提供している学校もあります。
期間:州によってフルタイムで3年から5年。成人の場合、期間は一定ではありません。
入学条件:州ごとに定められた優秀な学業成績で義務教育を修了していること。成人のための高等中等成熟証書学校は第二段階-Ⅱの資格の連邦能力証明書CFC、一般教養証書などが求められることもあります。
進路:大学高等教育機構HEU。追加条件の職業活動や準備研修を満たす人は他の第三段階研修の専門高等教育機構HESや 教育学高等教育機構HEP、専門教育機構ESなどにも進学できます。

→ 高等中等成熟証書についてもっと詳しく知りたい
→ 高等中等成熟証書について調べたい
特別成熟証書(専門成熟証書)
説明:特別成熟証書は、同じ職業分野の一般教養証書取得の後に行われる補足研修です。これは通常、研修コースと特別成熟証書の訓練のような 12週から40週の実習コースで構成されます。特に成人を対象とした研修を用意している学校もあります。
期間:通常1年間 入学条件:一般的に、同じ分野の一般教養証書。その他の入学条件が課されることがあります。
進路:特別成熟証書は、研修を通じて付帯するオプションに応じて、もしくは補足研修と引き換えに専門教育機構ESや 専門高等教育機構HES、教育学高等教育機構HEPの学士号などに進学することができ、大学高等教育機構HEUまたは教育学高等教育機構HEPの学士号へ進学できます。

→ 特別成熟証書についてもっと詳しく知りたい
→ 特別成熟証書について調べたい
一般教育学校
説明:一般教養学校と高等中等成熟証書学校は第二段階-Ⅱの学校です。これらの学校は第三段階の陶冶に進むために、一般研修や高度な研修を求める人に向けられたものです。

→ 普通科教育学校について詳しく知りたい
研修受託企業  職業学校・商業学校(陶冶受託企業 全日制学校:職人商人学校)
説明:修業学習とも呼ばれている 初期職業研修は、連邦能力証明書CFCまたは連邦職業研修証明書AFP取得を目指すためのものです。CFC研修は職業成熟証書と並行して行うことが可能です。仕事の実践に必要な能力と知識を得るために、修業学習では理論と実践とを交互に行います。 修業学習は2つの方法で行われます。

a) 研修受託企業における職業実践研修、または週に1-2回 もしくは職業学校でのユニット単位での理論および一般教養の授業。これは二重研修と呼ばれます。
b) 職業学校でのフルタイムの理論および一般教養の授業と同様の実践的研修。時には企業での実習を伴います。(こうした研修はいくつかの職業や州でのみ 行われています。)

→ 企業もしくは学校での修業学習についてもっと知りたい
連邦能力証明書CFC(能力連邦証書CFC)
説明:連邦能力証明書CFCは3年間から4年間の修業学習とも呼ばれている初期職業研修の合格の後に得られる証明書です。仕事の実践に必要な能力と知識を得るために、研修は理論と実践とを交互に行います。この研修は研修受託企業や職業学校で行われ、時には職業学校と商業学校においてフルタイムで行われることもあります。特に成人向けの研修を提供する学校もあります。
期間:フルタイムで3年間から4年間。職業経験のある成人の場合、期間は一定ではありません。
入学条件:義務教育を修了していること。研修受託企業、職業学校または商業学校ごとに、例えば能力テストや入学試験といった合格や選抜の基準を独自に定めています。
進路:就職、職業成熟証書、高等職業研修

→ CFCについてもっと詳しく知りたい
→ CFCについて調べたい
連邦職業研修証明書AFP(職業陶冶連邦証明書AFP)
説明:連邦職業研修証明書AFPは2年間の修業学習に合格した後に得られる証明書です。仕事の実践に必要な能力と知識を得るために、研修は理論と実践とを交互に行います。この研修は研修受託企業や職業学校で行われ、時には職業学校と商業学校においてフルタイムで行われることもあります。AFPの対象者は、学業上や 言語的に困難があるために3-4年にわたる連邦能力証明書CFCを終えることができない実践的な能力のある人物です。そのために授業はこのような方々に適した簡単なものになっています。特に成人向けの研修を提供する学校もあります。
期間:フルタイムで2年間。職業経験のある成人の場合、期間は一定ではありません。
入学条件:義務教育を修了していること。研修受託企業、職業学校または商業学校は、合格や選抜の基準を独自に定めています。
進路:就職;CFC

→ AFPについてもっと詳しく知りたい
→ AFPについて調べたい
職業成熟証書
説明:職業成熟証書は修業学習とも呼ばれている連邦能力証明書CFCに伴う初期職業研修中、もしくはその後に受講できる補足的な理論研修です。この発展的授業は一般教養の語学や数学などの分野や職業指導と関係のある分野で構成されます。この資格保持者は同じ分野のHES学士号取得に向けての研修を受講することができます。
期間:CFCに対して同時に研修が行われる場合、期間はフルタイムで3年間から4年間です。CFCの後ではフルタイムで1年間、パートタイムで2年間が一般的な期間です。
入学条件:州ごとに定められた優秀な学業成績で義務教育を修了していること。CFCの後、職業成熟証書取得の準備をしている場合は他にも入学条件が課される場合があります。
進路:就職、高等職業研修、 HES学士号、補足研修、大学高等教育機構HEUあるいは教育学高等教育機構HEPの学士号

→ 職業成熟証書についてもっと詳しく知りたい
→ 職業成熟証書について調べたい
初期職業研修(入門職業陶冶)
説明:修業学習とも呼ばれる初期職業研修は職業の実践に必要な知識と能力を授け、理論と実践とを交互に行います。実施されるのは研修受託企業、職業学校、企業間講座センターの3か所です。一部の職業あるいは州に対しては、フルタイムの学校の職業学校や商業学校でも行われており、様々な研修への道があります。

連邦職業研修証明書AFPを伴う初期職業研修
連邦能力証明書CFCを伴う初期職業研修
職業成熟証書(CFCもしくはポスト-CFCを含む)

→ 初期職業研修についてもっと詳しく知りたい
→ 初期職業研修について調べたい
職業活動/準備研修/進路変更措置(職業活動/準備陶冶/進路変更措置)
説明:第二段階-Ⅱでは、第三段階の研修への参加が認められていません。職業経験の獲得もしくは補足的な研修が求められます。
職業活動:第三段階の研修を受講するには、社会での労働経験は時として実習の形を取っていることが必要です。これによって選択した学問分野における理論的かつ実践的な知識を得ることが出来ます。
準備研修:合格するため、そして専門高等教育機構での研修に必要な知識を獲得するために多様な準備過程があります。例えば入学試験への合格のためのもの、特定の研修に備えるためのもの、教育の言語に求められるレベルを取得するためのもの、などです。
職業成熟証書/特別成熟証書の進路変更措置:大学高等教育機構HEUとも呼ばれ、職業成熟証書もしくは特別成熟証書の保持者に対して、大学高等教育機構HEUまたは教育学高等教育機構HEP(学士号レベル)に入学することが許可されます。いくつかの科目(語学、数学、実験科学、人文科学)の補足試験が行われます。独学、もしくは一般に6ヶ月または1年間の講座に参加することでこの試験に備えます。

→ 準備研修についてもっと詳しく知りたい
→ 準備研修について調べたい >進路変更措置について調べたい
大学高等教育機構HEU
説明:大学高等教育機構HEUは州立大学と連邦工科大学から構成されています。HEUはHEU学士号、HEU修士号、博士号(PhD)、その他の継続的研修などの資格へと至る幅広い大学教育プログラムを提供しています。HEUは学術的な方法や知識の応用が求められる要職に備えた訓練を用意しています。

→ 大学高等教育機構HEUについてもっと詳しく知りたい
教育学高等教育機構HEP
説明:他の研修機関 いくつかの州では大学と同様です。教育学高等教育機構HEPは初等教育、中等教育Ⅰ、中等教育Ⅱ同様、幼稚園のための教育機関になっています。

初等教育のための学習プログラムはHEP学士号につながります。中等教育Ⅰで教えるにはHEP修士号を取得しなければいけません。中等教育Ⅱで教えるには上級の修士もしくは成熟証書学校での教育免状が必要です。HEPやその他の私的教育研修機関は、ほかの専門教育学  もしくは言語矯正法、継続的研修のような職業研修の責任者のための育成課程を提供しています。

→ 教育学高等教育機構HEPについてもっと詳しく知りたい
専門高等教育機構HES
説明:専門高等教育機構HESは、実践に向けた幅広い講座や研修を提供しており、継続研修と同様にHES学士号、HES修士号に続くものです。様々な教育過程が用意されており、芸術的、創造的能力を培い、分野に応じた学術的な方法を学ぶことができます。また知識を実践するための職業活動訓練を受けることができます。

→ 専門高等教育機構HESについてもっと詳しく知りたい
HEU学士号(学士HEU)
説明:HEU学士号は大学での学習の第一段階であり最初の免状です。学士号での学習は欧州単位互換制度ECTSの180単位に相当します。HEU学士号は大学高等教育機構によって発行され、学問の基礎として修士号レベルでの専門学習を行う前提条件となっています。
期間:フルタイムで6学期。パートタイムではフルタイムより期間はさらに長くなります。
進路:HEU修士号が一般的ですが、就職する人もいます。

→ 交付されるディプロマについてもっと詳しく知りたい;学士号、修士号、博士号
→ HEU学士号について調べたい
HEP学士号(学士HEP)
説明:私的教育研修施設(いくつかの州での大学)のように、教育学高等教育機構HEPでは教育分野や教育学の他の分野での学士号を得ることができます。学士号での学習は 欧州単位互換制度ECTSの180単位に相当します 。
期間:フルタイムで6学期。パートタイムではフルタイムより期間はさらに長くなります。
入学条件:課程により異なります。一般的に進路変更措置を伴った高等・中学校の成熟証書や職業成熟証書となります。時として教育学の特別成熟証書も求められます。他にも入学条件が課されることがあります。
進路:就職、HEP修士号、上級学修証書CAS、上級学習免状DAS、上級学習修士MAS

→ 交付されるディプロマについてもっと詳しく知りたい;学士号、修士号、博士号
→ HEP学士号について調べたい
HES学士号(学士HES)
説明:HES学士号は専門高等教育機構HESで取得できる最初のディプロムです。選択した教科の実践を目指した学術一般研修であり、欧州単位互換制度ECTSの180単位に相当します。一般的には、この資格があれば職業に従事することが十分に可能です。
期間:一般的にフルタイムで6学期。就業中かパートタイムの場合、期間はさらに長くなります。
入学条件:職業成熟証書を伴う選択された学習分野に対応した連邦能力証明書CFC、すなわち学習分野に対応した特別成熟証書やCFCを伴った一般教養の証明書が必要です。職業成熟証書を伴う学習分野に対応しないCFCの資格保持者や、高等中学校成熟証書の資格保持者は、学習分野での一年間の実践経験を証明できれば入学を認められます。他にも入学条件が課されることがあります。
進路:就職、HES修士号、上級学修証書、上級学習免状、上級学習修士号

→ 交付される免状についてもっと詳しく知りたい;学士号、修士号、博士号
→ HES学士号について調べたい
HEU修士号(修士HEU)
説明:大学においてHEU学士号の後に取得できる2段階目、二つ目のディプロムです。修士課程の単位数は欧州単位互換制度ECTSにおいて90~120単位、医学や整体学では180単位に相当します。修士号はある特定の学問領域における専門性を証明するものです。
期間:一般的にフルタイムで3学期あるいは4学期で、6医学、整体学では6学期。パートタイムの場合、期間はさらに長くなります。
入学条件:
 ● 継続修士:一般的に同分野でのHEU学士号が必要です。その他の条件でも入学可能です。
 ● 学際修士:一般的に高等専門学校公認学士号が必要です。その他の条件でも入学可能です。
 ● 専門修士:一般的にHEU学士号だけでなく特定の入学条件または入学手続きが必要となります。
進路:就職、上級学修証書CAS、上級学習高等免状DAS、上級学習修士MAS

→ 授与されるディプロム、学士号、修士号、博士号についてもっと詳しく知りたい
→ HEU修士について調べたい
HEP修士号(修士HEP)
説明:HEP修士号は教育学高等教育機構によって提供され、第2段階-Ⅰのレベルで単一科目あるいは複数科目を教えるため、あるいはその他の教育学の分野のための資格です。修士課程の単位数は欧州単位互換制度ECTSにおいて90~120単位に相当します。
期間:一般的にフルタイムで2~4学期。就業しながらの場合やパートタイムの場合、期間はさらに長くなります。
入学条件:研修期間や 志望する研修課程によって様々です。
進路:就職、CAS、DAS、MAS

→ 授与されるディプロム、学士号、修士号、博士号についてもっと詳しく知りたい
→ HEP修士について調べたい
HES修士(修士HES)
説明:HES修士はHES学士の後に専門高等教育機構HESで取得することのできる、第2段階における二つ目のディプロムです。HES修士は主に実践と応用研究を軸としています。修士課程HESでは選択した領域についての専門的、補完的な知識を得ることができ、優れた能力を証明する資格の取得へと導きます。修士課程の単位数は欧州単位互換制度ECTSにおいて90~120単位に相当します。
期間:一般的にフルタイムで3学期あるいは4学期。就業しながらの場合やパートタイムの場合、期間はさらに長くなります。
入学条件:一般的にはHES学士号が必要です。高等教育機構や専門領域によっては追加の入学条件または適性検査が適用される場合もあります。 その他の条件でも受け入れ可能です。
進路:就職、上級学修証書CAS、上級学修高等免状DAS、上級学修修士MAS

→ 授与されるディプロム、学位、修士、博士についてもっと詳しく知りたい
→ 修士HESについて調べたい
博士号(PhD)
説明:博士号は第3段階に所属し、大学で三つ目に取得できるディプロムです。大学高等教育機構では、HEU修士号の後に履修可能で、掘り下げた研究の論文を作成しながら博士号の獲得を目指します。教授の職を望む人には、時として「研究指導学位」と呼ばれる追加の学術研究論文の作成が課されます。
期間:一般的に3年から5年 入学条件:いかなる場合においても、博士課程に自動的に入学することのできる制度はありません。入学の決定はHEU修士課程の評定の平均を考慮して、学術機関によって行われます。
進路:就職、上級学修証書CAS、上級学修高等免状DAS、上級学修修士MAS

→ 授与されるディプロム、学位、修士、博士について詳しく知るには
高等教育機構
説明:高等教育機構とは第3段階の資格に属するものです。高等教育機構には専門高等教育機構(HES)、教育学高等教育機構(HEP)、州立大学と連邦理工学校に属する大学高等教育機構(HEU)の3種類があります。HEUでは基礎的な研究が盛んに行われており、同様に授業も提供しています。HESとHEPとはより実践に重きをおいており 、専門別に応用研究が進められます。これらの教育機構では継続研修と同様に学士号または修士号を取得する課程を提供しています。また技能熟達の講座も同様に提供しています。

→ 高等教育機構についてもっと詳しく知りたい
専門教育機構ES(高等教育機構ES)
説明:専門教育機構ESは第3段階のES専門免状とES後期免状の課程に至る研修課程とを提供しています。BF中等免状や連邦免状より、幅広く一般的な職業に対応する教育です。ES専門免状に至る教育課程では、専門分野において、技術あるいは 経営責任を伴う職務を引受けるために必要な理論と実践能力を養います。実践に重きをおくため、ES後期の免状課程では専門分野を極め、仕事における知識を深めたり、運営や経営管理能力を向上することが可能です。

→ 専門教育機構ESについてもっと詳しく知りたい
→ 専門教育機構ESについて調べたい
連邦中等免状BF(連邦職業証書BF)
説明:連邦中等免状BFは高等職業研修に付随するもので、職業試験に合格した後に交付されます。試験準備講座を受講することで、より高度な理論と実践的能力が養われます。この試験は職業上のスペシャリストを養成する、あるいは責任ある職務につく準備をすることを目的としています。準備講座は様々な民間または公共育成機関、あるいは専門職協会によって提供されています。
期間:一般的に就業しながら1年から3年
受け入れ条件:一般的に連邦資格CFCと特定の部門における職業経験があることが必要です。 その他の条件でも受け入れ可能。
進路:就職、連邦免状DF

→ 連邦中等免状(職業試験)についてもっと詳しく知りたい
→ 連邦中等免状BFの準備クラスについて調べる
専門免状ES(免状ES)
説明:専門教育機構ESによって交付される専門免状ESは、 様々な領域において責任ある職に就くに当たって必要とされる高い職業能力と専門に特化された理論的知識を証明するものです。
期間:フルタイムで2年から3年。就業しながらの場合やパートタイムの場合、期間はさらに長くなります。
受け入れ条件:一般的に、関連のある分野において連邦資格CFCを所持していることが必要です。ある特定の研修においては他の条件でも受け入れられます。その他の資格(一般教養修了証書、専門成熟証書、高等中学成熟証書、職業成熟証書)でも受け入れ可能ですが、職業経験が必須になります。
進路:就職、後期専門免状課程ES

→ 高等教育機関ESについてもっと詳しく知りたい
→ 高等免状ESについて調べたい
連邦免状DF
説明:連邦免状DFは高等職業研修に属し、高等職業試験に合格した後に交付される修士号です。試験準備コースでは理論的知識そして高い実践能力を向上・発展させることが目的です。また、企業の経営管理、責任ある役職、あるいは特定の職業領域におけるエキスパートとなるように受講者を養成します。この準備コースは様々な民間または公共育成機関、あるいは専門職協会によって提供されます。
期間:一般的に就業しながら1年から3年
受け入れ条件:一般的に連邦中等免状BFと特定の部門における職業経験が必要です。 その他の条件でも受け入れ可能です。
進路:就職

→ 連邦高等免状(高等職業試験)についてもっと詳しく知りたい
→ 連邦高等免状DFの準備クラスについて調べたい
高等職業研修(高等職業陶冶)
説明:高等職業研修は第3段階Bに属するものです。この課程では企業経営や、指導者的な職務あるいは責任ある仕事に従事するために必要な能力や知識を習得できます。特に連邦資格CFCの保持者には、職業に於ける能力向上が期待できます。この課程には 免状BFと連邦高等免状DFだけではなく、高等専門学校ESが交付する高等免状ESも含まれています。この研修過程では理論教育と職業実践教育とを組み込んでいます。

→ 高等職業育成についてもっと詳しく知りたい
→ 連邦中等免状BFについて調べたい
→ 連邦高等免状DFについて調べたい
職業活動
説明:第3段階の免状を取得すると、労働市場に高等職業有資格者として参入することができます。学位取得後の研修を受けるには、一般的には職業経験が必要です。
実習、語学講習(長期研修/語学留学)
説明:実習は研修過程において様々な時期に実施されます。進路指導あるいは就学の終わり頃に次のステップとしての研修を目指して行われる実習や、研修期間中や期間後に職業に関する専門的な能力や経験を得ることを目的として行われる実習などがあります。 スイス国内あるいはスイス国外における語学講習は外国語の習得において最適な手段の一つです。学年に応じて様々な語学講習があります。
期間:研修や講習の種類によります。
受け入れ条件:研修や講習の種類によります。
進路:研修や講習の種類によって様々です。

→ 語学講習についてもっと詳しく知りたい
→ 研修、語学講習について調べたい
専門の研修及び講座(専門の陶冶/コース)
説明:私立学校・公立学校、企業、その他の様々な教育機関が提供する様々な領域における講座と研修です。義務教育、第2段階-Ⅱあるいは第3段階の研修の後に職業的能力の熟達を目的として行われます。
目的:職業に関する見識を深め、希望の職業分野における能力を向上させ、関心のある領域の知識を獲得することを目的としています。交付される免状は教育機関免状、協会免状、講座の証明書など様々です。

→ 専門の研修あるいはコース:多様な高等免状と証明書について調べる
多様な高等免状と証明書(さまざまな免状と証明書)
説明:私立学校・公立学校、企業、その他の様々な機関が多様な分野における研修や講座を提供しています。義務教育、第2段階-Ⅱあるいは第3段階の研修の後に職業的能力の熟達を目的として行われます。
目的:職業に関する見識を深め、希望の職業分野における能力を向上させ、関心のある領域の知識を習得することを目的としています。交付される免状は教育機関免状、協会免状、講座の証明書など様々です。
期間:研修の種類によります。
受け入れ条件:研修の種類によります。
進路:研修の種類によって様々ですが、就職が一般的です。

→ 専門の研修あるいはコース:多様な高等免状と証明書についてもっと調べたい
上級学修修士MAS
説明:高等教育機関が提供する、上級学習修士MASの取得を目的とした学位取得後の研修です。継続研修の枠における学術系の最終免状です。ECTS(ヨーロッパ単位互換制度)において最低60単位に相当します。この研修は、ある特定の領域あるいはテーマについて専門的な知識を深め、あるいは新しい職業分野への道を開くことを目的としています。
期間:一般的に就業しながら、2年ー4年
受け入れ条件:一般的には、高等教育機関における学士号と修士号の免状と就業経験が必要です。その他の条件でも受け入れ可能です。
進路:就職

→ 学位取得後の研修について詳しく知るには:MAS、DAS、CAS
→ 上級学習修士MASについて調べたい
上級学修高等免状DAS(上級学修免状DAS)
説明:高等教育機関が提供する上級学修高等免状DAS取得を目的とした学位取得後の研修です。欧州単位互換制度ECTSにおいて最低30単位に相当します。この研修は、ある特定の領域あるいはテーマについて専門的な知識を深めることを目的としています。
期間:一般的に、就業しながら、1年から2年
受け入れ条件:一般的には高等教育機構における学士号、修士号の免状と就業経験が必要 その他の条件でも受け入れ可能です。
進路:就職。上級学修高等免状DASは上級学修修士MASに至る、長期の研修として統合されることがあります。

→ 学位取得後の研修について詳しく知るには:MAS、DAS、CAS
→ 上級学修高等免状DASについて調べる
上級学修証書CAS
説明:高等教育機構が提供する、上級学修証書CAS取得を目的とした学位取得後の研修です。欧州単位互換制度ECTSにおいて最低10単位に相当します。この研修はある特定領域あるいはテーマについて、専門的な知識を習得し、発展させることを目的としています。
期間:一般的に、就業しながら、数ヶ月から2年
受け入れ条件:一般的には、高等教育機関における学士号、修士号の免状と就業経験が必要です。 その他の条件でも受け入れ可能です。
進路:就職。時として、上級学修証書CASは上級学修高等免状DASや上級学修修士MASに至る、長期の研修として統合されることがあります。

→ 学位取得後の研修についてもっと詳しく知りたい:MAS、DAS、CAS
→ 上級学修証書CASについて調べたい
後期高等免状ES(後期免状ES)
説明:後期高等免状ESの教育過程は高等教育機構ESによって提供されます。この課程では実践を重視し、専門性を習得すること、仕事に関連する知識を深めること、管理運営能力を伸ばすことを目指します。
期間:一般的に、就業しながら1年から2年
受け入れ条件:一般的には第3段階該当の免状の高等免状ES、あるいは他が必要です。 その他の条件でも受け入れ可能です。
進路:就職

→ 後期高等免状ES課程について調べたい

このページの内容はYoutubeで動画配信もしています。       
スイスの陶冶制度 (1)https://youtu.be/uRMNwW38_K0
スイスの陶冶制度 (2)https://youtu.be/ZTC3rqbIk_8