働くことを学ぶ - 修業学習と職業陶冶

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はじめに

更新日: 2019/10/11

修業生のページの最初のところは次のような言葉で始まっています。

「このプロジェクトでは、皆さんが先輩や同僚や地域の人々の支援のもとに、修業生とし て主体的に学習に取り込んで専門的な職業能力を習得し、地域の課題解決に取り組んだ経験を活かしながら世界的に活躍できる若者に育てることを目指しています。海洋環境の保護、海産食材の持続的な確保のために、地域だけでなく国際的に貢献できる人材を育成することを目指します。地域としては福井県、京都府北部、兵庫県北部、鳥取県、島根県 (海上保安庁第八管区の範囲) をまとまりのある海域とみなして、海浜地域の活性化を推進することを目指します。当初の能力の評価基準はあくまでも地域のニーズに対応したものになりますが、この課題は世界の水資源問題にもつながっています。
一方、国際的な認定資格になるためには国際基準が必要です。そこでヨーロッパを中心として世界的規模に拡大しつつある専門職業能力育成のボローニャ・プロセスがありますので、それを参考にします。これは1999年にボローニャ宣言が発表されたのをきっかけに始まった国際的協力プロジェクトです。無償の高等教育と国境のない単位互換性の実現に向けてさまざまな試みがなされてきたのですが、2019年に20周年記念式典がイタリアのボローニャ大学で挙行されました。その概況はこのサイトのボローニャ・プロセスに掲載されていますので参考にして下さい。また、ボローニャ大学は1088年に創設されましたが、その時の様子をインターネットや書物で調べてみるとよいでしょう。
このプロジェクトでは国内の地域で通用する職業資格だけでなく、ボローニャ・プロセスのBachelor (3年制)、将来的には地方大学と協力してMaster (+2年制) を取得できることを目指します。」

まず日本海側の海浜地域に埋め込まれた高等教育を構想し、海浜地域活性推進士 (県名) によって各県が当面する課題に積極的に取り組めると共に、国際的には海外からの労働者に対して国際資格を発給する必要があるでしょう。国内では所轄官庁との関連を保つことと調整を図るために、各府県庁担当部署、厚生労働省、農林水産省、内閣府地域創生事務局、文部科学省ならびに海上保安庁などと緊密に連絡します。なおこの種の開発研究は事例研究であり、失敗事例もプロジェクトの進展に大変参考になるので奮って実践研究に参加して下さい。